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5.3.8. ネットワーク

FreeBSDでは他の一般的な Unixと同様にネットワークが非常に 重視されています. イーサネットカードが なくても必須のオプションとダイヤルアップ ネットワークのサポー トに注意してください.

options INET

ネットワーキングのサポートです. ネットワークに接続する予定がな くても残しておいてください. 多くのプログラムは少なくともループ バックネットワーキングが必要です(つまり, PCの中でネットワーク コネクションをおこないます). したがってこのオプションは本質的 に不可欠です.

Ethernet cards

以下にさまざまなイーサネットカードを有効にするオプショ ンを示します. ネットワークカードがなければこれらすべてを コメントアウトすることができます. そうでなければ利用す る特定のイーサネットカードをサポートするオプションを残 しておきます.

device de0

DECの DC21040, DC21041, DC21140チップを使った PCIイー サネットアダプタです.

device fxp0

Intel EtherExpress Pro/100B 高速イーサネットカード です.

device vx0

3Com の 3C590, 3C595です (いくらか bugがあります).

device cx0 at isa? port 0x240 net irq 15 drq 7 vector cxintr

Cronyx/Sigma の マルチポート同期/非同期カードです. (with Cisco or PPP framing)

device ed0 at isa? port 0x280 net irq 5 iomem 0xd8000 vector edintr

Western Digital と SMC の 80xx, 8216 Elite Ultra ; ノベル NE1000, NE2000; 3Com の 3C503; HPの PC Lan Plus (HP27247B とHP27252A) です.

device el0 at isa? port 0x300 net irq 9 vector elintr

3Com の 3C501 です. (slow!)

device eg0 at isa? port 0x310 net irq 5 vector egintr

3Com の 3C505です.

device ep0 at isa? port 0x300 net irq 10 vector epintr

3Com の 3C509 です(バグがあります).

device fe0 at isa? port 0x240 net irq ? vector feintr

富士通 MB86960A/MB86965A ベースのイーサネットカード です.

device fea0 at isa? net irq ? vector feaintr

DEC DEFEA EISA FDDI アダプタです.

device ie0 at isa? port 0x360 net irq 7 iomem 0xd0000 vector ieintr

AT&T StarLAN 10 と EN100; 3Com の 3C507; NI5210; Intel EtherExpress 16 です.

device le0 at isa? port 0x300 net irq 5 iomem 0xd0000 vector le_intr

DEC の EtherWorks 2 and EtherWorks 3 (DEPCA, DE100, DE101, DE200, DE201, DE202, DE203, DE204, DE205, DE422)です.

device lnc0 at isa? port 0x300 net irq 10 drq 0 vector lncintr

Lance/PCnet カード (Isolan, Novell NE2100, NE32-VL)です.

device ze0 at isa? port 0x300 net irq 5 iomem 0xd8000 vector zeintr

IBM/ナショナルセミコンダクタの PCMCIA イーサネット コントローラです.

device zp0 at isa? port 0x300 net irq 10 iomem 0xd8000 vector zpintr

3Com の PCMCIA Etherlink III です.

注: いくつかのカードでは (特に NE2000では) 「標準値」がありませんので IOポートやIRQの値を変更す る必要がある場合があります.

pseudo-device loop

loop は TCP/IPの一般的なループバックデバイスで す. telnet や FTPを localhost (127.0.0.1) に対して行なうとこの疑似デバイスを通して帰ってきます. 不可欠です.

pseudo-device ether

etherはイーサネットカードがある場合のみ必要で 一般的なイーサネットプロトコルを含めます.

pseudo-device sl number

sl は SLIP (Serial Line Internet Protocol) をサポー トします. これはほとんど完全に, より簡単に設定ができ, モ デム to モデム接続に適した, よりパワフルな PPPに取って代 わられています. slの後の number は同 時にいくつの SLIPセッションをサポートするかを示します. SLIPの設定のより詳しい情報はこのハンドブックの 「PPPとSLIP」の章の SLIPクライアントのセットアップSLIPサーバのセットアップ方法 について書かれた節にあります。

pseudo-device ppp number

pppはダイヤルアップ インターネット接続のための カーネルモード PPP (Point-to-Point Protocol) をサポート します. ユーザアプリケーションとして tun を 利用する PPPの実装もあり, こちらはより柔軟性がありデマ ンドダイアリング(プログラムが接続要求を出した時に自動 的にダイヤルをおこなう)などの機能もあります. それでもこ の PPPドライバを利用したい場合は カーネル PPPの設定 の節を読んでください. slデバイスと同じように numberは同時 に PPP接続できる数を示します.

pseudo-device tun number

tun はユーザモード PPPソフトウェアが利用しま す. このプログラムは設定が簡単で非常に高速です. また自動ダイヤル オン デマンドなどの機能を持ちます. tunの後のnumber は同時におこなうことのできる PPPセッションの数を示します. ユーザ PPP のセットアップ の節により多くの情報があ ります.

pseudo-device bpfilter number

バークレイ パケットフィルタです. この疑似デバイスはネッ トワークインタフェースを無差別 (promiscuous) モードにし てネットワーク (例えば単一のイーサネット) にブロードキャス トされるすべてのパケットを取り入れることを可能にします. こ れらのパケットはディスクに取り入れられたり tcpdump(1) によって検査されます. この機能の実現 はネットワーク全体のセキュリティとの微妙な妥協点であるこ とに注意してください. bpffilter の後の numberは同時に検査することの できるインタフェースの数を示します. 危険の可能性について十分解っている場合を除いてこのオプ ションは奨めません. すべてのネットワークカードでこの機能 をサポートをしてはいません.


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