FreeBSD ハンドブック : PPP と SLIP : ユーザ ppp の設定
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14.1. ユーザ ppp の設定

ユーザ ppp は FreeBSD 2.0.5-RELEASE において, 既存のカーネル実装版の PPP に加えて導入されました. それでは, これまでの pppd との違い, すなわち この新しい PPP が追加された理由とは いったい何なのでしょうか? マニュアルから引用してみます:

これはユーザプロセス PPP ソフトウェアパッケージです. 通常, PPP は (例えば pppd でそうなっているように) カーネルの一部として 実装されていますので, デバッグや動作の変更が少々困難です. しかし, この実装では, PPP はトンネルデバイスドライバ (tun) の 助けにより, ユーザプロセスとして実装されています.

本質として, これは常に PPP デーモンを実行しておかなくても, 必要な時に ppp プログラムを実行できるということを意味します. このプログラムはカーネルとのデータ送受のために一般のトンネルデバイスを 使うことができるため, PPP インターフェースをカーネルに組み込んでおく 必要がありません.

以降では, ユーザ ppp と pppd のような他の PPP クライアント/サーバ ソフトウェアとを区別する必要が無い場合には, ユーザ ppp を単に ppp とだけ 呼びます. 特に断らない限り, このセクションのすべてのコマンドは root 権限で 実行する必要があります.

バージョン 2 の ppp では, 数多くの機能強化がおこなわれています. どのバージョンの ppp がインストールされているのかを調べるには, 引数なしで ppp を起動し, プロンプトが表示されたら show version と タイプしてください. 最新版の ppp にアップグレードするのは, (どのバージョンの FreeBSD においても) 難しいことではありません. www.Awfulhak.org から最新版のアーカイブをダウンロードしてください.

14.1.1. スタートの前に

14.1.2. ppp 対応カーネルの構築

14.1.3. tun デバイスの確認

14.1.4. 名前の解決に関する設定

14.1.4.1. /etc/host.conf ファイルの編集
14.1.4.2. /etc/hosts(5) ファイルの編集
14.1.4.3. /etc/resolv.conf ファイルの編集

14.1.5. ppp の設定

14.1.5.1. 静的 IP アドレスによる PPP 接続
14.1.5.2. 動的 IP アドレスによる PPP 接続
14.1.5.3. かかってきた電話を ppp で受けるには
14.1.5.4. PAP および CHAP による認証
14.1.5.5. 動作中の ppp の設定変更

14.1.6. システムの最終設定

14.1.7. まとめ

14.1.8. 謝辞


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