このドキュメントでは, あなたが およそ以下のような状況にあると仮定しています:
PPP 接続の使えるインターネットサービスプロバイダ (ISP) のアカウントを 持っている. さらに, 接続済みのモデム (またはその他のデバイス) があり, プロバイダとの接続が可能なように正しく設定されている.
以下の情報を手に入れておく必要があるでしょう:
プロバイダの電話番号.
ログイン名とパスワード. これは通常の unix 形式のログイン名と パスワードの組という場合もありますし, PPP PAP や CHAP の ログイン名とパスワードの組という場合もあります.
一つ以上のネームサーバの IP アドレス. 通常, プロバイダから
IP アドレスを二つ指示されているはずです.
自分でネームサーバを立ち上げている場合を除き, バージョン 1.X の
ppp を使用している場合には, この情報は絶対に必要です.
バージョン 2 の ppp からは, ネームサーバアドレスの自動設定機能が
追加されています. この機能をプロバイダ側でもサポートしていれば,
ppp の設定ファイルに enable dns
と書いておくことで
ppp がネームサーバアドレスの設定をおこなうようになります.
プロバイダからは以下の情報が提供されているはずですが, どうしても必要というわけではありません:
プロバイダのゲートウェイの IP アドレス.
ゲートウェイとは, あなたがそこに接続をおこなって,
デフォルトルート
として設定することになるマシンです.
プロバイダがこのアドレスを明示していないとしても, 最初は
適当に設定しておいて, 接続時にプロバイダの PPP サーバから
正しいアドレスを教えてもらうことができます.
このアドレスは, 以降 HISADDR
と呼ぶことにします.
プロバイダのネットマスク設定. プロバイダが明示していないとしても, ネットマスクとして 255.255.255.0 を使用しておけば問題ありません.
もしプロバイダから固定の IP アドレスとホスト名の割り当てを 受けていれば, その情報を指定しておくこともできます. 割り当てを受けていなければ, 接続先から適切な IP アドレスを 指定してもらいます.
もし, 必要な情報が不足していれば, プロバイダに連絡を取って 確認しておいてください.