FreeBSD ハンドブック : FreeBSDカーネルのコンフィグレーション : コンフィグレーション ファイル : 疑似デバイス
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5.3.10. 疑似デバイス

疑似デバイスドライバはデバイスドライバと同様に働きますがマ シン上に対応する実際のハードウェアがないカーネルの部分です. ネットワーク関連の 疑似デバイスはそちらのセクションに示しました. ここでは残りにつ いて示します.

pseudo-device gzip

gzipgzipによって圧縮された FreeBSDの プログラムを実行できるようにします. /standにあるプログ ラムは圧縮されているのでカーネルにこのオプションをつけ ておくのはいい考えでしょう.

pseudo-device log

log はカーネルエラーのログを取るのに使います. 不可欠です.

pseudo-device pty number

pty は「仮想ターミナル」や仮想ログインポート です. 外部からの telnetrloginセッ ション, xterm, emacsなどのアプリケーションが使います. numberは作ることのできる ptyの数を示 します. GENERICのデフォルトは16で, 同時の xtermウィンドウやリモー トログインのために増やす場合は最大で 64までです.

pseudo-device snp number

スヌープデバイスです. この疑似デバイスはあるターミナル セッションが watch(8) commandによって他のター ミナルを監視することを可能にします. この機能の実現はセ キュリティとプライバシに対して極めて微妙な関係があり ます. snpの後の numberは同時におこなうことのでき るスヌープセッションの総数です. 選択可能です.

pseudo-device vn

Vノードドライバです. ファイルを vnconfig(8)コマ ンドによってデバイスとして取り扱うことを可能にします. このドライバによりフロッピーディスクイメージを操作したりファ イルをスワップデバイスとして (MS Windowsのスワッ プファイルなどを)用いることができます. 選択可能です.

pseudo-device ccd number

ccd (concatenated disk)デバイスはいくつかのディスクパーティ ションを融合して大きなディスクのように見せることができます. ccdの後の numberは同時に作ることのできる疑似ディスクの数です. (詳しいことは ccd(4)ccdconfig(8)のマニュ アルを参照してください.) 選択可能です.


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