FreeBSD ハンドブック : FreeBSDカーネルのコンフィグレーション : コンフィグレーション ファイル : ファイルシステムオプション
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5.3.3. ファイルシステムオプション

これらのオプションはさまざまなファイルシステムへのサポート を追加します. 少なくともブートするためのデバイスのサポートを含 める必要があります. 標準的にはハードディスクからブートするので あれば FFS , ディスクレスワークステーションとしてイー サネットからブートするのであれば NFSです. 一般的に利用される他のファイルシステムをカーネルに含め, あまり 利用しないファイルシステム (多分 MS-DOSファイルシステム?) のサポー トをコメントアウトすることができます. これは Loadable Kernel Module ディレクトリ /lkm から, 最初にそのタイプのファイ ルシステムがマウントされる時に動的にドライバがロードされるからです.

options FFS

基本的なハードドライブ ファイルシステムです. ハードディ スクからブートする場合は残しておいてください.

options NFS

ネットワーク ファイルシステムです. Ethernet経由で Unixファ イルサーバからパーティションをマウントする予定がない場 合はコメントアウトすることができます.

options MSDOSFS

MS-DOS ファイルシステムです. ブート時に DOSフォーマット のハード ドライブをマウントする予定のない場合はコメン トアウトしても安全です. 先に示したように, DOSパーティ ションをマウントする時に自動的にロードされます. また (ports コレクションにある) mtools という素晴 らしいソフトウェアにより mount , unmountなしで DOSフロッ ピーにアクセスすることができます (これは MSDOSFSも必要 ありません).

options ``CD9660''

CD-ROMのための ISO 9660 ファイルシステムです. CD-ROMを 持っていないか, 時々 データ CDをマウントするだけならコ メントアウトしましょう (データ CDを最初にマウントする 時に動的にロードされます). オーディオ CDはこのファイル システムは必要ありません.

options PROCFS

プロセス ファイルシステムです. これは疑似的なファイルシ ステムで /procにマウントされ, ps(1)などのプロ グラムがプロセスに関してより詳しい情報を与えてくれるよ うになります.

options MFS

メモリマップド ファイルシステムです. これは基本的に一時 ファイルを記憶するための高速な RAMディスクで, 大きな swap領域がある場合に有効です. MFSパーティションをマウ ントするに適した場所は多くのプログラムが一時ファイルを 置く /tmpです. MFS RAMディスクを /tmp にマウントするには以下の内容を /etc/fstabに追 加してリブートするか mount /tmpとタイプします.

/dev/wd1s2b   /tmp mfs rw 0 0 

注: /dev/wd1s2bをあなたが使用して いるswap パーティションに置き換えてください. これは以 下のように /etc/fstabに書かれているでしょう.
/dev/wd1s2b none swap sw 0 0

注: また, MFSファ イルシステムは動的にロードすることはできません. したがって使いたい場合はコンパイル時に カーネルに含める必要があります.

options "EXT2FS"

Linux のファイルシステム. ext2fs のサポートにより, Linux パーティションを読み書きすることができます. これは, FreeBSD と Linux のデュアルブートシステムにおいて両者でデータを共有したい場合に有用です.

options QUOTA

ディスククォータを有効にします. アクセスが公開されてい るシステムで (一人のユーザが) /homeパーティショ ン (全体) をあふれさせることができないようにそれぞれのユーザ にディスククォータを発行することができます. ディスククォータについての詳しい内容は ディスク クォータの章を見てください.


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