以下はカーネルのサポートするさまざまなファイルシステムおよ びその他のオプションです.
これは, 数値演算コプロセッサがない コンピュータ (386や486SX) で数値演算コプロセッサ のエミュレーションを可能にします. もし, Pentiumや 486DX, あるいは387や487があれば, コメントアウト できます.
注: FreeBSD付属の数値演算
コプロセッサエミュレータはあまり正確では
ありません. 非常に正確な計算をおこないたい
ならば, より優れた GNUのエミュレータである
GPL_MATH_EMULATE
に変えることを
おすすめします. これはライセンスの関係でデフォルトでは
含まれていません.
4.3BSDとの互換性のためのオプションです. そのままにしておいてください. コメントアウトすると, いくつかのプログラムで動作がおかしくなります.
ISAデバイスやISA互換モードで動作する EISAデバイス では DMA (Direct Memory Access) は16MB以下のメモリに対し てのみ動作します. このオプションによりメモリが16MB以上 のシステムでDMAを使うデバイスを動作させることができます.
ユーザがコンソールを横取り (grab) できるようにします.
これは X Window System 上で便利です. 例えば, コ
ンソール xtermを xterm -C
とタイプして作ると,
そこに `write', `talk'などのメッセージがカーネルからコ
ンソールへ送られるメッセージと同じように表示されます.
このオプションは System V の共有メモリを提供します. X Window System の XSHM拡張での利用がもっとも一般に見 られる例で, 多くのグラフィックを多用したプログラム (movie player の Xanimや Linux DOOMなど) ではこれを 利用することで速度が増加するというメリットがあります. X Window System を利用するのであればこれは間違いな く含めたくなるでしょう.
System V のセマフォをサポートします. 一般的に利用される ことは少ないですがカーネルサイズの増加は数百バイトだ けです.
System V のメッセージをサポートします. これを指定した場 合もカーネルサイズの増加は数百バイトだけです.
注: ipcs(1)
コマンドは
これらの System V の機構を利用しているプロセスを表示し
ます.
訳注: 共有メモリ, セマフォ, メッセージ(メッ セージキュー) は System V系 で一般的なプロセス間通信の機 構です. くわしくは System Vのプロセス間通信に関する文 献, 「詳解 UNIXプログラミング」 (ソフトバンク) , 「UNIXネッ トワークプログラミング」 (トッパン) などを参照してくださ い.