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13.3.2. 概要

FreeBSD は以下の手順でモデムからのログインを受付ます. init から起 動された getty のプロセスが, 割り当てられたシリアル ポート (この 例では /dev/ttyd0) がオープンされるのを辛抱強く待ちます. ps ax コマンドを実行すると, 以下のような出力が得られるはずです.

 4850 ??  I      0:00.09 /usr/libexec/getty V19200 ttyd0

ユーザがモデムに電話をかけ, モデム同士が接続されると, モデムの CD が検出されます. その結果, kernel がキャリア信号を検出して, getty によるポートのオープンの処理が終了します. getty は, login: プロンプトを指定されている初期回線速度で送信します. getty は, 正常に文字列を受信できるかどうか監視し, 通常の設定では, もし以上な文字列を検出した場合 (理由としては, getty の速度とモデ ムの接続速度が異なっているような場合が考えられます. ), 正常に文字列が 受信できるまで, getty は速度を変え続けます.

getty が正しい速度を検出すれば, ユーザに対して login: プロン プトが表示されるはずです. ユーザがログイン名を入力すると, getty/usr/bin/login を起動して, パスワードの入力を要求し, その 後ユーザのシェルを起動します.

それでは, 続いて設定についての解説です.


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