FreeBSD ハンドブック : シリアル通信 : シリアル端末 : トラブルシューティング
Previous: 設定
Next: ダイアルインサービス

13.2.4. トラブルシューティング

細心の注意を払って設定をおこなっても, ときには端末の接続がう まくいかない場合があるでしょう. 以下に, よく見られる問題とその解決方法 を示します.

ログインプロンプトが表示されない

端末の電源が接続され, スイッチが入っていることを確認してください. もし, PC を端末として利用している場合は, 通信ソフトが適切なシリアルポー トを利用する設定になっているかどうか確かめてください.

ケーブルがしっかりと端末と FreeBSDが動作しているコンピュータの両方に接続され ていることを確認してください. また, 正しい種類のケーブルを利用している か確かめてください.

端末と FreeBSD の間の通信速度とパリティの設定が一致していることを確認 してください. 出力をモニタに表示するタイプの端末の場合は, モニタ のコントラストと明るさの設定を確認してください. また, 出力が印刷 されるタイプの端末の場合は, 紙とインクが十分にあるかどうかを確かめてく ださい.

getty が動いていて, 端末を認識していることを確認してください. 以 下のコマンドで動作中の getty プロセスのリストを得ることができます。

ps -axww|grep getty
その端末に対する getty の情報が表示されるはずです. たとえば, 以下 の表示例は, getty は 2番目のシリアルポート (ttyd1) に対し て /etc/gettytab 中の std.38400 のエントリを使って動作し ているということを示しています.
22189  d1  Is+    0:00.03 /usr/libexec/getty std.38400 ttyd1

もし, getty プロセスが一つも動いていないようであれば, /etc/ttys の中で, そのポートを利用可能にする設定をしたかどう か確かめてください. また, kill -HUP 1 を確実に実行してください.

ログインプロンプトの代わりにゴミが表示される

端末と FreeBSDの間の通信速度およびパリティの設定が一致していることを確 かめてください. また, getty プロセスの情報を調べて, 適切な getty のタイプが使用されていることを確認してください. 間違った getty タイプが使用されている場合は, /etc/ttys を修正し てから, kill -HUP 1 を実行してください.

文字が重複して表示される, 入力したパスワードが表示され る

端末または通信ソフトの設定で, 「半二重 (half duplex)」あるいは「ローカ ルエコー」となっているところを, 「全二重 (full duplex)」に変更してく ださい.


FreeBSD ハンドブック : シリアル通信 : シリアル端末 : トラブルシューティング
Previous: 設定
Next: ダイアルインサービス