FreeBSD 2.X についての FAQ (よくある質問とその答え) : まじめな FreeBSD ハッカーだけの話題 : 自分用のカスタムリリースを構築するには?
Previous: SNAP とか RELEASE とかは何?
Next: カスタムのインストールディスクを作るにはどうすればいいのですか?

13.2. 自分用のカスタムリリースを構築するには?

リリースを構築するには三つのことが必要です: まず, vn ドライバが組み込まれたカーネルを実行させている必要があります. 以下をカーネルコンフィグレーションファイルに追加し, カーネルを作り直してください:

        pseudo-device vn         #Vnode driver (turns a file into a device)
      

次に, CVS リポジトリ全体を手元においておく必要があります. これを入手するには CVSUP が使用できますが, supfile で release の名称を cvs にして 他のタグや date フィールドを削除する必要があります:

        *default prefix=/home/ncvs
        *default base=/a
        *default host=cvsup.FreeBSD.org
        *default release=cvs
        *default delete compress use-rel-suffix

        ## Main Source Tree
        src-all
        src-eBones
        src-secure

        # Other stuff
        ports-all
        www
        doc-all
      

そして cvsup -g supfile を実行して自分のマシンに CVS リポジトリ全体をコピーします...

最後に, ビルド用にかなりの空き領域を用意する必要があります. そのディレクトリを /some/big/filesystem として, 上の例で CVS リポジトリを /home/ncvs に置いたものとすると, 以下のようにしてリリースを構築します:

        setenv CVSROOT /home/ncvs        # or export CVSROOT=/home/ncvs
        cd /usr/src/release
        make release BUILDNAME=3.0-MY-SNAP CHROOTDIR=/some/big/filesystem/release
      

処理が終了すると, リリース全体が /some/big/filesystem/release に構築され, 完全な FTP インストール用の配布物が /some/big/filesystem/release/R/ftp に作成されます. -current 以外の開発ブランチの SNAP を自分で構築したい場合は, RELEASETAG=SOMETAG を上の make release のコマンドラインに追加します. 例えば, RELEASETAG=RELENG_2_2 とすると最新の 2.2-STABLE snapshot が構築されます.


FreeBSD 2.X についての FAQ (よくある質問とその答え) : まじめな FreeBSD ハッカーだけの話題 : 自分用のカスタムリリースを構築するには?
Previous: SNAP とか RELEASE とかは何?
Next: カスタムのインストールディスクを作るにはどうすればいいのですか?