ttydX デバイス (または cuaaX デバイス) は,
アプリケーションのためにオープンする標準的なデバイスです.
プロセスがそのポートをオープンする時, プロセスはデフォルトの端末 I/O 設定を取得します.
これらの設定は次のコマンドで確認することができます.
        stty -a -f /dev/ttyd1
      
このデバイスに対する設定を変更した場合, その設定はデバイスをクローズするまで有効です.
デバイスを再オープンした場合, それらの設定はデフォルトに戻ってしまいます.
デフォルトの設定に変更を加えるために, ``初期設定'' デバイスをオープンし,
設定を修正することができます.
例えば, CLOCAL モード, 8 ビット, XON/XOFF フロー制御という設定を
ttyd5 のデフォルトにしたい場合, 次のようにおこなってください.
        stty -f /dev/ttyid5 clocal cs8 ixon ixoff
      
この設定をおこなうためのコマンドを記述するのに適切なファイルは,
/etc/rc.serial です. これでアプリケーションがttyd5 をオープンした時に,
これらの設定をデフォルトで取得します. しかし, こういったリンクによる設定は変更可能です.
``設定固定'' デバイスを調整してやることによって,
アプリケーションによる設定の変更を禁止することができます. 例えば, ttyd5
の通信速度を 57600 bps に固定するには, 次のように行ってください.
        stty -f /dev/ttyld5 57600
      
これにより, アプリケーションは ttyd5 をオープンし,
ポートの通信速度を変更しようとしますが, 通信速度は 57600 bps のままになります.
当然のことながら, 初期設定デバイスおよび, 設定固定デバイスは
root のみが書き込みできるようになっていなければなりません. 
しかし, MAKEDEV スクリプトはデバイスエントリを作成する時に, 
このような設定は行いません.