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4.7.6. ライセンス上の問題

ソフトウェアによっては制限の厳しいライセンスがついてきたり, 法律的に問題があるかもしれません. (PKPの公開鍵暗号化, ITAR (暗 号化ソフトウェアの輸出) などが例としてあげられます). それらを どう扱えばいいかはライセンスの文面によってさまざまな場合があり ます.

ソフトウェア移植者として, あなたにはライセンスをよく読み, FreeBSDプロジェクトがFTPまたはCD-ROMで配布してはいけないソフ トウェアを配布してしまうことのないよう, 注意する義務があります. なにか疑問がある場合には, FreeBSD 移植ソフトウエアメーリングリスト <freebsd-ports@FreeBSD.ORG>に聞いてみてください.

よく見られるケースに対処するために, 二つの変数が用意されてい ます:

  1. ソフトウェアに「有償再配布を禁ずる」という趣旨のライセン スがついてきた場合にはNO_CDROMという変数にその理由 を記述してください. 私たちはこれがついている port は CD-ROM リリースに入れないようにしますが, オリジナルのソースファイル とpackageはFTPでは取れるようにしておきます.
  2. もしも, 生成される package が個々のサイトで独自に構築さ れる必要があったり, ライセンスによって生成されるバイナリが 配布できない場合には, NO_PACKAGE 変数にその理由を 記述してください. そのような package が FTP サイトに置かれ たり, リリース時の CD-ROM へ入らないようにします. ただし, いずれの場合も distfile は(FTP や CD-ROM に)含まれるように なります.
  3. Portが, 使用者によっては法律上の問題が生じる時 (暗号化ソフ トウェアなど), または「商用利用を禁ずる」とライセンスに書い てある場合にはRESTRICTEDという変数にその理由を入れ てください. この場合には, ソースファイルやpackageは私たちの FTPサイトにも置かれません.

注: GNU一般公有使用許諾書 (GPL) はバージョン1, 2とも port作成上は何ら問題にはなりません.

注: もしあなたが,ソースツリー管理者 (committer) であれば, ソースツリーにこのようなportを入れる際に, ports/LEGALファイルを書き換えるのを忘れないようにし てください.


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