FreeBSD ハンドブック : FreeBSD への貢献 : 貢献の仕方 : 現存のソースコードの変更
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18.2.3. 現存のソースコードの変更

現存のソースコードへの追加または変更は, いくらかトリッキーな仕事で あり, core の FreeBSD 開発の現状にあなたがどれだけ通じているかに大 きく依存します. 「FreeBSD-current」として知られる FreeBSD の特別な 継続的リリースがあります. FreeBSD-current は開発者の積極的な活動の 便宜のために, 色々な方法で利用可能になっています. FreeBSD-current の入手と使用方法についての詳しい情報については 最新の FreeBSD を追いかける を参照してください.

不幸にして古いソースをもとに仕事をすることは, 時々あなたの変更が時 代遅れ, または FreeBSD への簡単な再統合に合わなくなっていることを意 味します. システムの現状に関する議論がおこなわれている FreeBSD アナウンスメーリングリスト <freebsd-announce@FreeBSD.ORG> と FreeBSD-current メーリングリスト <freebsd-current@FreeBSD.ORG> へ参加することで, この可能性を最小限にすることができます.

完全な最新のソースを変更のベースにできることが確実になったと仮定し て, 次のステップは FreeBSD の保守担当者へ送る差分ファイルの生成です. これは diff(1) コマンドを使用しておこないますが, 「context diff」形式が好まれるようです. 例えば:

diff -c oldfile newfile
または
diff -c -r olddir newdir

これで指定されたソースファイルまたはディレクトリ階層に対するコンテ キスト形式の差分が生成されます. 詳しい説明は diff(1) のマ ニュアルページを参照してください.

差分ファイル (patch(1) コマンドでテストできます) を作ったら, それらを FreeBSD に含めてもらうようメールで送ってください. バグ報告と一般的な論評 に記述されているように send-pr コマンドを使用してください. 差分ファイルだけを FreeBSD の技術的な議論のメーリングリスト <freebsd-hackers@FreeBSD.ORG> へ送ってはいけません. 途方にくれてしまいます! 私たちは多忙なので, あなたの提案に大変感謝します (これはボランティアのプロジェクトです!). すぐに取りかかることはできませんが, 処理されるまでは ちゃんと pr データベースに残っています.

あなたがそうした方がいいと思う場合 (例えば, ファイルの追加, 削除または名称変更など), 変更を tar ファイルにまとめ, uuencode(1) プログラムにかけてください. Shar アーカイブも歓迎します.

例えばあなたがそれ自身のさらなる配布を管理するコピーライト問題を良 く分かっていないとか, 単に厳しいレビューをおこなっておらず, リリース する準備ができていないなど, あなたの変更が潜在的に不安定な性質をも つものである場合, send-pr(1) で送付するよりむしろ FreeBSD コアチーム <freebsd-core@FreeBSD.ORG> へ直接送ってください. コアチームメーリングリスト宛のメールは, 日々の仕 事のほとんどを FreeBSD でおこなっている人たちの, より小さなグルー プに届きます. このグループもまたとても忙しい ことに注意し て, 本当に必要な場合にコアチームの彼らにメールを送るだけにしてください.

コーディングスタイルに関する情報は man 9 intro および man 9 style を参照してください. コードを提出する前には, 少なくともこの情報を意識しておいてくださるようお願いします.


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