ISDN ブリッジやルータは, OS 特有のものではありません. もちろん FreeBSD 特有のものでもありません. ルーティングやブリッジング技術に関す る詳細は, ネットワークの参考書をご覧ください.
このページでは, ルータとブリッジにどちらでもあてはまるように記述します.
ISDN ルータ/ブリッジは, ローエンドの製品のコストが下がってきている こともあり, より一般的に使用されるようになるでしょう. ISDN ルータは, 外見は小さな箱で, ローカルのイーサネットネットワーク(もしくはカード)と 直接, 接続します. また, 自身で他のブリッジ/ルータとの接続を制御します. PPP や他のプロトコルを使用するためのソフトウェアは, すべて組み込まれて います.
ルータは, 完全な同期 ISDN 接続を使用するため, 通常の TA と比較してスルー プットが大幅に向上します.
ISDN ルータ/ブリッジを使用する場合の最大の問題点は, 各メーカーの製品間 に相性の問題がまだ存在することです. インターネットプロバイダとの接続を 考えている場合には, プロバイダと相談することをお勧めします.
事務所の LAN と家庭の LAN の間など, 二つの LAN セグメントの間を接続 しようとしている場合は, ブリッジ/ルータの使用がもっともメンテナンスが 簡単で, 努力が少なくてすむ方法です. 両側の機材を購入するのであれば, メー カー間の接続性の問題もないでしょう.
たとえば家庭の LAN や出張所の LAN を本社のネットワークに接続するために は, 以下のような設定が使用できます.
出張所 LAN または 家庭 LAN
ネットワークは, 10 Base T イーサネットです. ルータとネットワークの間は, 必要に応じて AUI/10BT トランシーバを使って接続します.
---Sun ワークステーション | ---FreeBSD マシン | ---Windows 95 (別に勧めているわけじゃありません) | スタンドアローンルータ | ISDN BRI ライン家庭/出張所 LAN で, 一台しかコンピュータを接続しないのであれば, クロス のツイストペアケーブルを使用して, スタンドアローンルータと直結も可能で す.
本社 LAN や他の LAN
ネットワークは, ツイストペアイーサネットです.
-------Novell サーバ | | |ハ ---Sun | | | ---FreeBSD | | |ブ ---Windows 95 | | |___---スタンドアローンルータ | ISDN BRI ライン
ほとんどのルータ/ブリッジでは, 別々の二つのサイトに対して, 同時にそれ ぞれ独立した二つの PPP 接続が可能です. これは, 通常の TA ではサポート されない機能で, ルータ/ブリッジ接続の大きな利点です (シリアルポートを 二つもつ特殊(そして高価な) TA では可能です). チャンネル割り当てや MPP などと混同しないでください.
これは, 大変便利な機能です. たとえば事務所で専用線インターネット ISDN 接続を使用していて, 別の ISDN ラインを購入したくないとします. この場合, 事務所のルータは, 一つの専用線 B チャンネル接続(64Kbs)を維持しつつ, 別 の B チャンネルを他の用途に使用することができます. たとえば, 他の場所 とのダイアルイン, ダイアルアウトに使用したり, バンド幅を増やすために, インターネットとの接続への動的に割り当て(MPP など)に使用したりすること が可能です.
またイーサネットブリッジは, IP パケットだけでなく IPX/SPX などすべての プロトコルのパケットを中継することが可能です.