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15.1.4. ルーティングの伝播

すでに外部との経路をどのように定義したらよいかは説明しました. しかし外部から私たちのマシンをどのようにして見 つけるのかについては説明していません.

ある特定のアドレス空間 (この例では class-C のサブネット) にお けるすべてのトラフィックが, 到着したパケットを内部で転送するネ ットワーク上の特定のホストに送られるようにルーティングテーブル を設定することができるのは分かっています.

あなたのサイトにアドレス空間を割り当てる場合, あなたのサブネッ トへのすべてのトラフィックがすべて PPPリンクを通じてサイトに送 ってくるようにサービスプロバイダはルーティングテーブルを設定し ます. しかし, 国境の向こう側のサイトはどのようにしてあなたの ISPへ送ることを知るのでしょうか?

割り当てられているすべてのアドレス空間の経路を維持する (分散し ている DNS 情報とよく似た) システムがあり, そのインターネット バックボーンへの接続点を定義しています. 「バックボーン」 とは国を越え, 世界中のインターネットのトラフィックを運ぶ主要 な信用できる幹線のことです. どのバックボーンマシンも, あるネット ワークから特定のバックボーンのマシンへ向かうトラフィックと, そのバックボーンのマシンからあなたのネットワークに届くサービス プロバイダまでのチェーンのマスタテーブルのコピーを持っていま す.

あなたのサイトが接続(プロバイダからみて内側にある ことになります) したということを, プロバイダからバックボー ンサイトへ通知することはプロバイダの仕事です. これが経 路の伝搬です.


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