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13.3.6. モデムの設定

もし, あなたのモデムがパラメータを不揮発ラムに保存できるタイプならば, PC-DOS 上の Telix や FreeBSD 上の tip などのような通信プログラム を使って, パラメータを設定してください. getty が利用する初期速度でモデムに接続して, 以下の条件を満たすよ うに不揮発ラムの設定を変更してください.

これらを実現するためのコマンドやディップ スイッチの設定に関しては, モ デムのマニュアルを参照してください.

以下に, USRobotics Sportster の 14,400 bps の外づけモデムの設定例を示 しておきます.

ATZ
AT&C1&D2&H1&I0&R2&W

ことのついでに, たとえば, V42.bis や MNP5 のデータ圧縮を使用するかど うかなどのモデムの他の設定について確認, 調整しておくのもよいかもしれま せん.

さらに, USRobotics Sportster の 14,400 bps の外づけモデムでは, 以下の ようなディップ スイッチの設定も必要です. 他のモデムをお使いの方も, 以 下の例を設定の参考にしてください.

リザルト コードを返さないように設定しておかないと, getty が誤っ て login: プロンプトをコマンド モードのモデムに送信してしまった場 合に, モデムがこの入力をエコーしたり, この入力に対するリザルト コード を返してしまったりすることになります. この結果として, モデムと getty の間で延々と無意味なやりとりが続いたというケースを聞いたこ とがあります.

13.3.6.1. 固定速度の設定

固定速度の設定では, モデムとコンピュータ間の通信速度をモデムとモデム間 の接続速度に関係なく, 常に一定に保つように, モデムを設定する必要があり ます. USRobotics Sportster の 14,400 bps 外づけモデムの場合, 以下のコ マンドで, モデムとコンピュータ間の速度が, コマンド送信時の速度に固定さ れます.

ATZ
AT&B1&W

13.3.6.2. 可変速度の設定

可変速度の設定では, シリアル ポートの速度が, 着信速度に応じて変化する ように設定しなければいけません. USRobotics Sporster の 14,400 bps 外 づけモデムの場合, 以下のコマンドで, エラー訂正機能を利用した通信の場合 は, コマンドを送信した時の通信速度にシリアル ポートの速度を固定し, エ ラー訂正機能を利用しない接続では, シリアル ポートの速度が変化するよう に設定されます.

ATZ
AT&B2&W

13.3.6.3. モデムの設定の確認

ほとんどの高速モデムには, 現在の設定をある程度人間にも理解できる形式に して表示させるコマンドがあります. USRobotics Sporster の 14,400 bps 外づけモデムの場合は, ATI5 コマンドで, 現在の不揮発ラムの設定を 表示することができます. さらに, ディップ スイッチの設定も含めた現在の 設定を確認するためには, ATZ コマンドを送信してから, ATI4 コマンドを送信してください.

他のメーカーのモデムをお使いの場合は, モデムのマニュアルで設定値の確認 方法を確認してください.


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