もし, あなたのモデムがパラメータを不揮発ラムに保存できるタイプならば,
PC-DOS 上の Telix や FreeBSD 上の tip
などのような通信プログラム
を使って, パラメータを設定してください.
getty
が利用する初期速度でモデムに接続して, 以下の条件を満たすよ
うに不揮発ラムの設定を変更してください.
CD
信号がオンになる
DTR
がオンになり, DTR
オフで回線を切断しモ
デムをリセットする.
CTS
を利用.
XON/XOFF
によるフロー制御を行わない.
RTS
を使用.
これらを実現するためのコマンドやディップ スイッチの設定に関しては, モ デムのマニュアルを参照してください.
以下に, USRobotics Sportster の 14,400 bps の外づけモデムの設定例を示 しておきます.
ATZ
AT&C1&D2&H1&I0&R2&W
ことのついでに, たとえば, V42.bis や MNP5 のデータ圧縮を使用するかど うかなどのモデムの他の設定について確認, 調整しておくのもよいかもしれま せん.
さらに, USRobotics Sportster の 14,400 bps の外づけモデムでは, 以下の ようなディップ スイッチの設定も必要です. 他のモデムをお使いの方も, 以 下の例を設定の参考にしてください.
リザルト コードを返さないように設定しておかないと, getty
が誤っ
て login:
プロンプトをコマンド モードのモデムに送信してしまった場
合に, モデムがこの入力をエコーしたり, この入力に対するリザルト コード
を返してしまったりすることになります. この結果として, モデムと
getty
の間で延々と無意味なやりとりが続いたというケースを聞いたこ
とがあります.
固定速度の設定では, モデムとコンピュータ間の通信速度をモデムとモデム間 の接続速度に関係なく, 常に一定に保つように, モデムを設定する必要があり ます. USRobotics Sportster の 14,400 bps 外づけモデムの場合, 以下のコ マンドで, モデムとコンピュータ間の速度が, コマンド送信時の速度に固定さ れます.
ATZ
AT&B1&W
可変速度の設定では, シリアル ポートの速度が, 着信速度に応じて変化する ように設定しなければいけません. USRobotics Sporster の 14,400 bps 外 づけモデムの場合, 以下のコマンドで, エラー訂正機能を利用した通信の場合 は, コマンドを送信した時の通信速度にシリアル ポートの速度を固定し, エ ラー訂正機能を利用しない接続では, シリアル ポートの速度が変化するよう に設定されます.
ATZ
AT&B2&W
ほとんどの高速モデムには, 現在の設定をある程度人間にも理解できる形式に
して表示させるコマンドがあります. USRobotics Sporster の 14,400 bps
外づけモデムの場合は, ATI5
コマンドで, 現在の不揮発ラムの設定を
表示することができます. さらに, ディップ スイッチの設定も含めた現在の
設定を確認するためには, ATZ
コマンドを送信してから, ATI4
コマンドを送信してください.
他のメーカーのモデムをお使いの場合は, モデムのマニュアルで設定値の確認 方法を確認してください.