FreeBSD 2.0.5 がリリースされた後, 私たちは FreeBSD の開発を 2 系統に分割することにしました. 一つは -stable というブランチで, バグの修正はしっかりテストされ, 機能の強化は少しずつしか行われません (急な変更や実験的機能を望まない, インターネットサービスプロバイダや営利企業向け). もう一方のブランチは -current で, 2.0 がリリースされて以来 3.0-RELEASE (そしてその後も) へ向けて脈々と 続いているものです. ASCII で描いた簡単な図がわかりやすいかは自信がありませんが, こんな感じになります:
2.0 | | | [2.1-stable] *BRANCH* 2.0.5 -> 2.1 -> 2.1.5 -> 2.1.6 -> 2.1.7.1 [2.1-stable 終了] | (1997年3月) | | | [2.2-stable] *BRANCH* 2.2.1 -> 2.2.2-RELEASE -> 2.2.5 -> 2.2.6 -> 2.2.7 | (1997年3月) (97年10月) (98年4月) (98年7月) | | 3.0-SNAPs (1997年第一四半期開始) | | 3.0.0-RELEASE (1998年10月) | \|/ + [今後の 3.x リリース群]
以前の 2.1-stable ブランチが 2.2.0 がリリースされたことによって 終了し, 「安定版ブランチ」がいわゆる 2.2-stable として新しくなったのに対して, -current ブランチは 3.0 とその先へ向けてゆっくりと進化を続けています. 3.0-current は, 実際に 3.0 がリリースされるまで, 活発な開発の 舞台として続いていくでしょう. その時点で 3.0 は別のブランチとなり, 3.1-current が次の「最新ブランチ」となる予定です.