FreeBSD 2.X についての FAQ (よくある質問とその答え) : インストール : インストール終了後にシステムをリブートすると, ``panic: cant mount root'' のエラーとなります.
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2.25. インストール終了後にシステムをリブートすると, ``panic: cant mount root'' のエラーとなります.

このエラーはディスクデバイスについてブートブロックとカーネルの 認識が混乱しているために起こります. このエラーは通常 2 台の IDE ディスクがそれぞれ別の IDE コントローラのマスターかシングルデバイス として接続されているシステムにおいて, FreeBSD がセカンダリ IDE コントローラに接続されたディスクにインストールされている場合に発生します. ブートブロックは FreeBSD が wd1 (2 台目の BIOS ディスク) にインストール されていると認識するのに対し, カーネルは セカンダリ IDE の 1 台目の ハードディスクである wd2 にインストールされていると認識するのです. デバイスプローブの後で, カーネルはブートブロックがブートディスクだと 認識したディスクである wd1 を mount しようとします. 実際には ブートディスクは wd2 なので失敗してしまうのです.

この問題を解決するには, 以下のどれか一つを行ってください:

  1. Boot: プロンプトで, 1:wd(2,a)kernel と入力してエンターキーを押します. システムが起動したら,
    echo "1:wd(2,a)kernel" > /boot.config
    
    というコマンドを実行してこれをデフォルトのブート文字列とします.
  2. FreeBSD のディスクをプライマリ IDE コントローラに接続して, ハードディスクが連続したドライブ番号で認識されるようにします.
  3. カーネルのコンフィグレーションファイルで wd の行を以下のように 変更してからカーネルを再構築 を行い, 新しいカーネルをインストールします.
    controller      wdc0    at isa? port "IO_WD1" bio irq 14 vector wdintr
    disk            wd0     at wdc0 drive 0
    # disk            wd1     at wdc0 drive 1 # この行をコメントアウト
    
    controller      wdc1    at isa? port "IO_WD2" bio irq 15 vector wdintr
    disk            wd1     at wdc1 drive 0 # wd2 から wd1 へ変更
    disk            wd2     at wdc1 drive 1 # wd3 から wd2 へ変更
    
    ディスクの接続を変更して元の設定に戻したい場合は, ディスクを お望みの設定の通りの接続に戻してからリブートします. システムは正常に起動するはずです.


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