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13.12. 代替のディレクトリ配置ポリシー

現在使われているディレクトリの配置ポリシーは, 私が 1983 年に書い たものから全く変更されていません. 私は当初の配置ポリシーを, オリ ジナルの fast filesystem のために書き, まったく改定していません. このポリシーはシリンダグループを使い尽くすのを防ぐにはうまくいき ましたが,お気づきの方もいる通り find の動作には不適切です. ほと んどのファイルシステムの内容は, 深さ優先検索 (ftw とも呼ばれます) によって作られたアーカイブからレストアして作成されます. この際, ディレクトリは,シリンダグループにまたがって配置され, 以降の深さ 優先検索を行うには考え得る限り最悪の状態になります. もし作成する ディレクトリの総数がわかっていれば, 解決方法はあります. (総数 / シリンダグループ数)個のディレクトリをシリンダグループごとにまと めて作成すれば良いのです. もちろん最適なディレクトリ配置になるよ うに, 総数を予測する方法を考えなければなりません. しかし仮にシリ ンダグループあたりのディレクトリ数を 10 くらいの小さな数に固定し てしまったとしても, 大幅な改善が望めるでしょう. このポリシーを用 いるべきリストア作業を, 通常の作業(おそらく既存のポリシーを使用 したほうが良いでしょう)を区別するには, 10 秒間の間に作成されたディ レクトリを最大 10 個までまとめて単一のシリンダグループに書き込む という手順が使えるでしょう. とにかく私の結論は, そろそろ実験 を始めて見る時期だろうということです.


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