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6.4.3. FreeBSD で IPFW を有効にする

IPFW システムの中心となる部分はカーネル内部にあります. そのため, どのファシリティ (機能) を必要とするかによって, 一つまたは それ以上のオプションをカーネルコンフィグレーションファイルに追加し, カーネルを再コンパイルする必要があるでしょう. カーネルの再コンパイル方法の詳細については, カーネルコンフィグレーション を参照してください.

現在, IPFW に関係するカーネルコンフィグレーションオプションは 三つあります:

options IPFIREWALL

パケットフィルタリングのためのコードを カーネルに組み込みます.

options IPFIREWALL_VERBOSE

syslogd(8) を通じて パケットのログを取るためのコードを有効にします. フィルタルールでパケットのログを取るように指定しても, このオプションが指定されていなければ, ログを取ることはできません.

options IPFIREWALL_VERBOSE_LIMIT=10

syslogd(8) を通じて ログを取るパケットの数をエントリ毎に制限します. 敵対的な環境においてファイアウォールの動作のログを取りたいけれど, syslog の洪水によるサービス拒絶攻撃に対し無防備でありたくないという場合に, このオプションを使用したいと思うことがあるかもしれません.

チェーンエントリのログが指定された制限数に達すると, そのエントリに関するログ取りは停止されます. ログ取りを再開するには, ipfw(8) ユーティリティを使用して 関連するカウンタをリセットする必要があります:

ipfw zero 4500

4500 とは, ログ取りを続行したいチェーンエントリの番号です.

以前のバージョンの FreeBSD は IPFIREWALL_ACCT というオプションを 持っていました. しかし, ファイアウォールコードがアカウンティングファシリティ (機能) を 自動的に含むようになったため, 現在では使用されることはなくなっています.


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