カーネル内のほとんどすべてのデバイスは対応する ``node'' エント
リが /dev
ディレクトリにあります. これらのノードは普
通のファイルのように見えますが, 実際にはプログラムがデバイスに
アクセスするのに用いるカーネル内への特別なエントリです.
シェルスクリプトである /dev/MAKEDEV
はオペレーティング
システムを最初にインストールする時に実行され, サポートされてい
る大部分のデバイスのノードを作ります.
しかし, すべてのノードが作られるわけではありませんので
新しいデバイスのサポートを加える時は対応するエントリがこのディ
レクトリにあるかどうか確認してもしなければ, 作ってください.
以下に例を示します.
IDE CD-ROMのサポートをカーネルに加えるとします. 次の行 を加えます.
controller wcd0
これにしたがって, /dev
ディレクトリに wcd0
で始ま
るエントリを捜してください. 1文字が後ろにつくかもしれません. 後
ろについた文字が `c'であるか先に `r'のつくエントリは `raw'デバ
イスを示します.
それらのファイルがないことが明らかになったとします. そこで
/dev
ディレクトリに移動して次のようにタイプします.
# sh MAKEDEV wcd0
スクリプトの実行が終ったら /dev
に wcd0c
と
rwcd0c
エントリがあることを確認してください. これによ
り正しく実行されたことがわかります.
サウンドカードの場合のコマンドは次の通りです.
# sh MAKEDEV snd0
これにより対応するエントリが作られます.
注: サウンドカードのようなデバイスのノードを作る場合で, もし他
の人がマシンにアクセスするようであれば, そのデバイスを
/etc/fbtab
ファイルに追加して外部からのアクセスから
保護するのが望ましいでしょう. このファイルの詳細については
man fbtab
を参照してください.
GENERICに含まれていないデバイスはエントリがありませんから,以上 の簡単な手順をおこなうことになります.
注: すべての SCSIコントローラは同じ/dev
の エントリを使用しますのでノードを作る必要はありません. またネッ トワークカードと SLIP/PPP疑似デバイスは/dev
にはエント リがありませんのでこれらについても作る必要がありません.