Packageの名前は以下のルールにしたがってつけてください. こ れはpackageのディレクトリを見やすくするためで, 無秩序な名前 がたくさん並んでいるとユーザが使いづらくなるのではという心配か らです. (FTPサイトなどにはたくさんpackageがありますからね.)
Packageの名前は以下のようにしてください.
[<言語>-]<名前>[[-]<オプション>]-<バージョン.番号>;
${DISTNAME}
が上記の形式になっていない場合に
は, ${PKGNAME}
をそのようにしてください.
<名前>
' の部分は原則的にはすべて英小文字
を使います. 例外はたくさんのプログラムが入っている巨大なport
の場合で, XFree86 (ほんとにあるんですよ) やImageMagickな
どがこれにあたります. そうでない場合には, 名前の大文字を小文
字に (少なくとも最初の一字だけは) 変えてください.
もし, 大文字であることが重要な場合(例えば, 1文字の名前,
R とか V)には, あなたの裁量で大文字を使うのも良いでしょう.
Perl 5 のモジュールでは, 頭に `p5-' を付け, 2重コロン(::)
のセパレータをハイフン(-)に置きかえるしきたりになっています.
例えば, `Data::Dumper' は `p5-Data-Dumper'
になります. また, その
ソフトウェアの名前として通常使われるものに番号, ハイフン, あ
るいは下線が入っている場合には, それらを使うことも構いません
(`kinput2' など).
make
の引数などで
ハードコードされたデフォルト
を変えてコンパイルできる場合, `<compiled.specifics>'
にそのコンパイル時のデフォルトを入れてください
(ハイフンはあってもなくてもかまいません). 用紙のサイズ,
あるいはフォントの解像度などがこれにあたります.
では, ${DISTNAME}
を正しい
${PKGNAME}
に直す例を見てみましょう:
DISTNAME PKGNAME 理由
mule-2.2.2 mule-2.2.2 まったく問題なし
XFree86-3.1.2 XFree86-3.1.2 同上
EmiClock-1.0.2 emiclock-1.0.2 プログラム一つだけの時は小文字のみ
gmod1.4 gmod-1.4 `<名前>' のあとにハイフンが必要
xmris.4.02 xmris-4.02 同上
rdist-1.3alpha rdist-1.3a `alpha'のような文字列は使えない
es-0.9-beta1 es-0.9b1 同上
v3.3beta021.src tiff-3.3 なんなんでしょう ;)
tvtwm tvtwm-pl11 バージョン番号は必ず必要
piewm piewm-1.0 同上
xvgr-2.10pl1 xvgr-2.10.1 `pl' が使えるのは他にバージョン番号がない場合のみ
gawk-2.15.6 ja-gawk-2.15.6 日本語バージョン
psutils-1.13 psutils-letter-1.13 コンパイル時に用紙のサイズを指定
pkfonts pkfonts300-1.0 300dpiフォント用のpackage
オリジナルのソースにまったくバージョン情報が見当たらず, また原作 者が新しいバージョンをリリースする可能性が低いときには, バージョ ン番号として `1.0' を使えばいいでしょう (上記のpiewmの例がこ れにあたります). そうでない場合には, 原作者に聞くか, 日付 (`年. 月.日') を使うなどしてください.