FreeBSD ハンドブック : 電子メール : コンフィグレーション : UUCP のセットアップ
Previous: あなたのドメイン (ネットワーク) に対するメール設定
Next: よくある質問 (FAQ)

16.2.3. UUCP のセットアップ

よくある質問 (FAQ) より抜粋.

FreeBSD に付属する sendmail のコンフィグレーションは, 直接インターネット接続しているサイトに合うように作られてい ます. メールを UUCP 経由で交換するようにしたい場合には, 別の sendmail コンフィグレーションファイルをインストールし なければなりません.

/etc/sendmail.cf を手動で作成することは, 純正主義者 がおこなうことだと考えられています. sendmail のバージョン 8 では, m4 プリプロセッサを使用して, コンフィグレーションファイルを生成する方法が取られています. この場合, 実際に手動で作成したコンフィグレーションは, 実際のコンフィグレーションより簡潔です. 以下の場所にあるコンフィグレーションファイルを使用してください.

     /usr/src/usr.sbin/sendmail/cf

システム上にすべてのソースをインストールして いない場合, sendmail の設定ツールは不完全なままであり, それは個別のソース配布物の中にあります. CD-ROM をマウントしてあれば, 以下のようにします.

     cd /usr/src
     tar -xvzf /cdrom/dists/src/ssmailcf.aa

驚かないでください. これはたった数百キロバイトのサイズのファ イルです. cf ディレクトリ上にある README ファイル には, m4 コンフィグレーションの基本的な紹介が書かれてい ます.

UUCP での配送には, mailertable 機能を使用すること をおすすめします. これは sendamil が配送経路を決定するのに 使用するデータベースファイルです.

まずはじめに, .mc ファイルを作成します. /usr/src/usr.sbin/snemdail/cf/cf ディレクトリに これらのファイルを置きます. ここには既にいくつかの例が 置いてあるので, 見てください. foo.mc という名前で作成したと仮定すると, それを有効な sendmail.cf に変換するためには, まず次のようにします:

     cd /usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf
     make foo.cf

続いて、もし /usr/obj 以下のディレクトリが存在しなければ:

     cp foo.cf /etc/sendmail.cf

とし、存在すれば次のようにします:

     cp /usr/obj/`pwd`/foo.cf /etc/sendmail.cf

典型的な .mc ファイルは次のような内容です:

     include(`../m4/cf.m4')
     VERSIONID(`Your version number')
     OSTYPE(bsd4.4)

     FEATURE(nodns)
     FEATURE(nocanonify)
     FEATURE(mailertable)

     define(`UUCP_RELAY', your.uucp.relay)
     define(`UUCP_MAX_SIZE', 200000)

     MAILER(local)
     MAILER(smtp)
     MAILER(uucp)

     Cw	   your.alias.host.name
     Cw	   youruucpnodename.UUCP

nodnsnocanonify は, メール配送をおこなう 際に, DNS を参照しないようにするための設定です. UUCP_RELAY は, 必要な設定ですが, ここでは理由を 説明できません. その理由について, ここでは質問しないでください. .UUCP 仮想ドメインアドレスを扱うことができるインターネット ホスト名を書いてください. おそらく, 使用する ISP のメール中継ホスト名をそこに記述する ことになります.

この設定が終了したら, /etc/mailertable と呼ばれる ファイルが必要になります. このファイルの典型的な例を示します:

     #
     # makemap hash /etc/mailertable.db < /etc/mailertable
     #
     horus.interface-business.de   uucp-dom:horus
     .interface-business.de	   uucp-dom:if-bus
     interface-business.de	   uucp-dom:if-bus
     .heep.sax.de		   smtp8:%1
     horus.UUCP			   uucp-dom:horus
     if-bus.UUCP		   uucp-dom:if-bus
     .				   uucp-dom:sax

見て分かるように, これは実際に使用されているファイルの一部 です. はじめの三行は, ドメインアドレスが指定されたメールが デフォルトルートに送信せずに, 配送パスを「短縮」して, 隣接 UUCP サイトにメールを送るための設定です. 次の行は, メールを SMTP を使用して配送されているローカル イーサネットドメイン上のマシンに送信するための設定です. 最後に, UUCP 接続されているドメインが, .UUCP という仮想ド メイン表記されている場合です. これは, 「uucp-neighbor!recipient」をデフォルト規則で書換えるため です. 最終行は必ず シングルドット (.) を指定します. 上記のどのパターンにも当てはまらない送信先に対して, あなた のメールの世界中へのゲートウェイとして動作してくれる隣接 UUCP サイトに, UUCP を使って配送します. uucp-dom: というキーワードの後に書かれたすべての ノード名は, 隣接 UUCP サイトでなければなりません. そのサイトと UUCP 接続を行っているかどうかは, コマンド uuname を使用して確かめることができます.

実際に使用するには, このファイルを DBM データベースファイ ルに変換する必要があることを忘れないでください. これを実行するためのコマンド 行は, mailertable の先頭にコメントとして記述されています. 通常, このコマンドは, mailertable を変更するたびに実行しな ければなりません.

最終ヒント: もしいくつかの特定のメール経路が正しく動作する かどうかが心配ならば, sendmail の -bt オプション を覚えておいてください. このオプションは sendmail を アドレステストモード で起動します. メールの経路をテストするには, 0 のあとにメール経路をテスト したいアドレスを入力してください. 最後の行にあなたが使用する インターネットメールエージェント (メール中継プログラム) と, このエージェントに呼び出される宛先のホスト名と, (翻訳可能な場合) アドレスがが表示されます. このモードを 終了するには, Control-D を入力します.

     j@uriah 191% sendmail -bt
     ADDRESS TEST MODE (ruleset 3 NOT automatically invoked)
     Enter <ruleset> <address>
     > 0 foo@interface-business.de 
     rewrite: ruleset  0   input: foo @ interface-business . de
     ...
     rewrite: ruleset  0 returns: $# uucp-dom $@ if-bus $: foo \
     < @ interface-business . de >
     > ^D
     j@uriah 192% 


FreeBSD ハンドブック : 電子メール : コンフィグレーション : UUCP のセットアップ
Previous: あなたのドメイン (ネットワーク) に対するメール設定
Next: よくある質問 (FAQ)