多くのFreeBSD ユーザは, MS-DOS が入っている PC に FreeBSD を インストールしたいと考えます. そのようなシステムに FreeBSD をインストールする際によく聞かれる質問を集めて あります.
助けて! ディスクスペースが余ってないのです. 最初に MS-DOS のファイルを全部削除しないといけませんか?
もしあなたのマシンですでに MS-DOS が走っていて, FreeBSD の
インストール用の空きスペースが少ないか, まったくない場合でも
大丈夫です. FreeBSD の CD-ROM や, FTP サイトの tools
ディレクトリに FIPS プログラムというのがありますが,
これが非常に役立ちます.
FIPS を使えば, すでに存在している MS-DOS のパーティションを 二つに分けることができ, さらにもともとのパーティションは 残してくれて, 二つめのパーティションを FreeBSD の インストールに使用することができるようになります. まず DOS6.xx についてくる DEFRAG か, Norton Disk ツールを使って, MS-DOS パーティションからフラグメント情報を取り去って, その後に FIPS を走らせます. FIPS ユーティリティから必要な情報が 手に入ります. その後マシンを立ち上げ直して, 空いた場所に FreeBSD をインストールします. どのくらいの空きスペースが インストールに必要かは, Distributions メニューを 参考にしてください.
FreeBSD で MS-DOS の圧縮ファイルシステムにアクセス できますか?
いいえ. もし Stacker(tm) や DoubleSpace(tm) のような ユーティリティをお使いの場合, FreeBSD は非圧縮の部分にしか アクセスできません. 残りの場所は一つの大きなファイルとして (stack された, もしくは doublespace されたファイルとして) 見えます. そのファイルを削除しないでください!! 削除してしまうと後できっと後悔します.
非圧縮の MS-DOS の基本区画を作って, そちらを MS-DOS と FreeBSD とのやり取りに使うのがよろしいでしょう.
MS-DOS 拡張フォーマットをマウントできますか?
はい. DOS 拡張パーティションは FreeBSD の他の「スライス」の最後に マップされます. 例えば D:ドライブ が /dev/sd0s5, E:ドライブが /dev/sd0s6, といった具合いです. もちろん, この例では拡張 パーティションが SCSI ドライブ 0 にあることを仮定しています. IDE ドライブでは当然, ``sd'' が ``wd'' となります. 他の DOS ドライブを マウントするのと同様に, 次のようにして拡張パーティションもちゃんと マウントできます:
mount -t msdos /dev/sd0s5 /dos_d
MS-DOS のバイナリを FreeBSD で実行できますか?
BSDI が BSD のコミュニティに対して寄贈した DOS エミュレータが あり, これが FreeBSD 用に移植されています.
またこれとは別に, ports コレクション には, pcemu という (技術的に) 素晴らしいアプリケーションがあり, これをつか うことで多くの MS-DOS のテキストモードで動くプログ ラムを完全な 8088CPU のエミュレーション環境で走らせることがで きます.