FreeBSD ハンドブック : PC ハードウェアコンパチビリティ : 中心部/プロセッサ : CPU/FPU
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11.3.2. CPU/FPU

原作 浅見 賢 <asami@FreeBSD.ORG>.
27 December 1997.

11.3.2.1. P6 クラス (Pentium Pro/Pentium II)

Pentim Pro, Pentim IIとも FreeBSDで使うのに全く問題はありません. 実際, 私たちのメイン FTPサイトである ftp.freebsd.org (世界一大きな FTPサイト "ftp.cdrom.com" としても知られています) では Pentium Proで FreeBSDを使っています. 詳しいことが知りたい人は, コンフィグレーション へどうぞ.

11.3.2.2. Pentium クラス

Intel Pentium (P54C), Pentium MMX (P55C), AMD K6と Cyrix/IBM 6x86MXプロセッサは全て FreeBSDで動作確認がされています. どの CPUが速いかということはここでは述べません. インターネットを探せばあれが速いとかこっちの方がいいとか教えてくれるサイトはいっぱいありますので, そちらをご覧ください. :)

一つ注意しないといけないのは, CPUによって必要な電源電圧や冷却の仕様が異なるということです. マザーボードが指定された電圧を供給できることを必ず確認しましょう. 例えば, 最近の MMXチップにはコアと入出力で違う電圧を使うもの (コア 2.9V, 入出力 3.3Vなど) がたくさんあります. また, AMDと Cyrix/IBMのチップには Intelの製品より熱くなるものがいくつかあります. その場合には強力なヒートシンク/ファンを使いましょう. (各社のホームページにお勧めの部品のリストがあります.)

クロックスピード

原作 Rodney Grimes <rgrimes@FreeBSD.ORG>.
1 October 1996.

更新 浅見 賢 <asami@FreeBSD.ORG>.
最終更新 27 December 1997.

Pentium クラスのマシンはシステムのいくつかの部分で異なったクロックスピードを使っています. これは CPU, 外部メモリバス, PCIバスです. 別々のクロックスピードが使われるために 「高速な」 CPUを使ったシステムが 「低速な」 システムよりも必ずしも速いとは限りません. それぞれの場合の違いを以下の表に示します.

	CPUクロック  外部クロック  外部クロックと  PCIバス
	             とメモリバス  内部クロック    クロック
	 MHz          MHz**        の比            MHz
        
	 60	      60	    1.0		   30
	 66	      66	    1.0		   33
	 75	      50	    1.5		   25
	 90	      60	    1.5		   30
	100	      50*	    2  		   25
	100	      66	    1.5		   33
	120	      60	    2  		   30
	133	      66	    2  		   33
	150	      60	    2.5		   30      (Intel, AMD)
	150	      75	    2		   37.5    (Cyrix/IBM 6x86MX)
	166	      66	    2.5		   33
	180	      60	    3  		   30
	200	      66	    3  		   33
	233	      66	    3.5		   33

         *  Pentium 100 は 50MHzの外部クロックの 2倍または
	  66MHz の 1.5倍の両方で動かすことができます.
         ** 66 MHz は実際には 66.667 MHzかもしれませんが,
	 そうだと決まっているわけでもありません.
       

3倍クロック以上の CPUではメモリアクセス速度が不足気味であるという点には注意していただきたいですが, 上の表を見るかぎりでは 100, 133, 166, 200, 233 MHzを使うのが最良だというのがわかります.

AMD K6のバグ

AMDの K6プロセッサで大きなコンパイルをすると, セグメンテーションフォルトでプロセスが落ちることがあるという事例が 1997年に多数報告されました. これは '97年の第3四半期に直ったようです. 情報を総合すると, チップ上の製造年週が "9733" (97年の 第33週に製造) 以降のものは大丈夫ということのようです.

11.3.2.3. * 486 クラス

11.3.2.4. * 386 クラス

11.3.2.5. 286 クラス

FreeBSDは 80286マシンでは動きません. 現在の巨大なフ ルスペックの UNIXをこのようなハードウェアで動かすことはほとんど 不可能でしょう.


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