原作 浅見 賢
<asami@FreeBSD.ORG>
.
27 December 1997.
Pentim Pro, Pentim IIとも FreeBSDで使うのに全く問題はありません.
実際, 私たちのメイン FTPサイトである ftp.freebsd.org
(世界一大きな FTPサイト "ftp.cdrom.com
"
としても知られています) では Pentium Proで FreeBSDを使っています.
詳しいことが知りたい人は, コンフィグレーション へどうぞ.
Intel Pentium (P54C), Pentium MMX (P55C), AMD K6と Cyrix/IBM
6x86MXプロセッサは全て FreeBSDで動作確認がされています. どの
CPUが速いかということはここでは述べません.
インターネットを探せばあれが速いとかこっちの方がいいとか教えてくれるサイトはいっぱいありますので,
そちらをご覧ください. :)
一つ注意しないといけないのは, CPUによって必要な電源電圧や冷却の仕様が異なるということです. マザーボードが指定された電圧を供給できることを必ず確認しましょう. 例えば, 最近の MMXチップにはコアと入出力で違う電圧を使うもの (コア 2.9V, 入出力 3.3Vなど) がたくさんあります. また, AMDと Cyrix/IBMのチップには Intelの製品より熱くなるものがいくつかあります. その場合には強力なヒートシンク/ファンを使いましょう. (各社のホームページにお勧めの部品のリストがあります.)
原作 Rodney Grimes
<rgrimes@FreeBSD.ORG>
.
1 October 1996.
更新 浅見 賢
<asami@FreeBSD.ORG>
.
最終更新 27 December 1997.
Pentium クラスのマシンはシステムのいくつかの部分で異なったクロックスピードを使っています. これは CPU, 外部メモリバス, PCIバスです. 別々のクロックスピードが使われるために 「高速な」 CPUを使ったシステムが 「低速な」 システムよりも必ずしも速いとは限りません. それぞれの場合の違いを以下の表に示します.
CPUクロック 外部クロック 外部クロックと PCIバス
とメモリバス 内部クロック クロック
MHz MHz** の比 MHz
60 60 1.0 30
66 66 1.0 33
75 50 1.5 25
90 60 1.5 30
100 50* 2 25
100 66 1.5 33
120 60 2 30
133 66 2 33
150 60 2.5 30 (Intel, AMD)
150 75 2 37.5 (Cyrix/IBM 6x86MX)
166 66 2.5 33
180 60 3 30
200 66 3 33
233 66 3.5 33
* Pentium 100 は 50MHzの外部クロックの 2倍または
66MHz の 1.5倍の両方で動かすことができます.
** 66 MHz は実際には 66.667 MHzかもしれませんが,
そうだと決まっているわけでもありません.
3倍クロック以上の CPUではメモリアクセス速度が不足気味であるという点には注意していただきたいですが, 上の表を見るかぎりでは 100, 133, 166, 200, 233 MHzを使うのが最良だというのがわかります.
AMDの K6プロセッサで大きなコンパイルをすると, セグメンテーションフォルトでプロセスが落ちることがあるという事例が 1997年に多数報告されました. これは '97年の第3四半期に直ったようです. 情報を総合すると, チップ上の製造年週が "9733" (97年の 第33週に製造) 以降のものは大丈夫ということのようです.
FreeBSDは 80286マシンでは動きません. 現在の巨大なフ ルスペックの UNIXをこのようなハードウェアで動かすことはほとんど 不可能でしょう.