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8.2.5. DLT

DLTはここに示したドライブのタイプの中で最高速のデータ 転送レートです. 1/2インチ (12.5mm) テープが単リールのカートリッジ (4 x 4 x 1 インチ; 100 x 100 x 25 mm) に入っています. カートリッジのひとつの 側面全体がスイングゲートになっています. ドライブの機構がこのゲートを開け, テープ リーダを引き出します. テープリーダには楕円形の穴があり, ドライブ がテープを引っ掛けるのに使います. 巻き取りのためのリールはドライブの中 にあります. ここに挙げた他のカートリッジはすべて (9トラックテープはただ 1つの例外です) 送りだしリールと巻き取りリールの両方がカートリッジの中 にあります.

データスループットは約1.5MB/sで, 4mm, 8mm, QIC テープドライブ の3倍です. データ容量は単一のドライブで 10GBから 20GBの範囲です. マルチテープチェンジャ,マルチテープドライブ,5から 900巻のテープを1から 20ドライブで扱うマルチドライブテープライブラリがあり, 50GBから 9TBの容量が得 られます.

データは (QICテープのように) テープの走行方向と並行に複数ある トラックへ記録されます. 2つのトラックに同時書き込みを行います. Read/Writeヘッドの寿命は比較的長いと言えます. テープの走行が止まればヘッドとテープの間の相対運動はありません.


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