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8.2.3. QIC

QIC-150テープとドライブはたぶん最も一般的に使われている ドライブとメディアでしょう. QICテープドライブは現実的なバックアップ ドライブとして少なくとも高価なものではありません. 欠点はメディアのコストです. QICテープは 8mmや 4mmテープに比較して GBあたりのデータの保存で5倍ほど高価です. しかしあなたの必要とする量が半ダース程のテープで十分であれば, QICは正 しい選択となるかもしれません. QICは 最も一般的なテープドライ ブです. すべてのサイトに QICドライブのどれかの容量のものがあります. 問題は, QICは同じようなテープ (まったく同じ場合もある) に多様な記録密度 があることです. QICドライブは静かではありません. これらのドライブはデー タ記録を開始する前に音をたててシークしますし, リード, ライト, シークの 時にはっきりと聞こえる音を出します. QICテープの大きさは (6 x 4 x 0.7 インチ; 152 x 102 x 17 mm). ミニカートリッジ で使われている 1/4インチ幅のテープについては 別に議論します. テープライブラリやチェンジャはありません.

データスループットは 150kB/sから 500kB/sの範囲です. データ容量 の範囲は 40MBから 15GBです. ハードウェア圧縮が最近の多くのドライブで使 えるようになっています. QICドライブは DATドライブに置き換えられつつあ り, あまり頻繁には利用されなくなっています.

データは複数のトラックにわかれてテープに記録されます. トラックはテープメディアの長さ方向の一端からもう一方の端までです. (訳注: 1トラックの read/write が終わるとテープの走行方向を反転させ 次のトラックの read/write を行います) トラックの数と, それに対応するトラックの幅はテープの容量によって 変わります. すべてではありませんがほとんどの最近のドライブは 少なくとも読み出しについては (場合によっては書き込みも) 下位互換性があります. QICはデータの安全性についてはよいと いわれています (ヘリカルスキャンドライブに比べて機構は単純でより 丈夫です).

テープは 5000回のバックアップで寿命となるでしょう.


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